ファーストパーティデータが SEOに有効な理由

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企業向けのSEOツールと言えば、競争力のあるキーワードの価値をを計測したり、様々なSEO戦略の一部として一定数のキーワードを追跡するものが一般的です。問題は、このデータが実際のデータではなく、検索結果を寄せ集めたものであることが多いことです。一方、多くのマーケターは、広告キャンペーンを管理するパフォーマンスマーケター向けのツールであるGoogle Keyword Tool (GKT)のデータを使用します。

有料広告のマーケティング担当者にとって、このデータとコストやクリック数の予測は、予算とROASを最大化するための重要な意思決定に役立ちます。しかし、SEOマーケティング担当者にとっては、2つの理由から、このデータはそれほど価値のあるものではありませんす。第一に、この情報は、実際の数字ではなく、あるキーワードで1ヶ月間に起こりうる検索の総量を推測するものです。季節性やその他のトレンドがある業界では、GKTは必ずしもそれらの変動を考慮していません。第二に、ウェブサイトのユーザーや顧客の意思決定には何の役にも立たないということです。1ヶ月に1,500人があるキーワードを検索したかどうかを知ることは、そのキーワードがあなたのウェブサイトにどれだけのトラフィックや収益をもたらすかを予測するデータとは言えません。

なぜファーストパーティデータがSEOに有効なのか?

SEOのプログラムで何が起こっているのかを理解するには、オーガニック検索のファネル全体を理解する必要があります。つまり、ファーストパーティデータを見ることで、どのような検索語句やページがウェブサイトへのトラフィックをもたらしたのか、またそのトラフィックがビジネスにどんな影響を与えたのかがわかるのです。競合他社がどのような順位にいるかは重要ではありません。重要なのは、自社のウェブサイトのパフォーマンスです。なぜなら、それは自ら変えることができるからです。ファーストパーティデータが最も重要である、とはそういう意味なのです。ユーザーに関する実際のデータは、持続的な成長のための意思決定とポジティブな変化に最も有効です。

ファーストパーティデータはどこで入手できるのか?

SEO担当者にとってファーストパーティデータの最良の情報源は、Google Search Consoleのパフォーマンスレポートでしょう。Google Search Consoleのパフォーマンスレポートでは、Google検索結果に基づいてサイトのパフォーマンスが示されます。Google Search Consoleにて、お客様の検証済みプロパティに移動し、左のナビゲーションで「パフォーマンス」をクリックするとアクセスできます。

サイトのパフォーマンスを示すGoogleの指標は、クリック数、インプレッション数、CTR、平均ポジションです。また、パフォーマンスレポートには豊富なフィルタリングオプションがあり、特定のディメンションごとにデータを表示することができます。

Google Search Consoleの「パフォーマンス」レポートには、クリック数、インプレッション数、平均CTR、平均ポジションの4つの主な指標が示されます。これらの指標は、個々のURL毎(例:特定のページがクリックされた回数)、または複数のURLの平均(例:全ページの合計クリック数)の数値として確認することができます。

クリック

Google Search Consoleにおいて1クリックとは、検索者により検索結果ページ(SERP)から貴社のURLのいずれかがクリックされ、Google検索外のページに遷移した場合にカウントされます。Googleは、検索者がGoogleのプロパティに留まる何かをクリックした場合(クエリの絞り込みなど)、それはクリックとしてカウントされないと説明しています。しかし、複雑に考える必要はありません。検索結果に表示されたあなたのURLをクリックして、あなたのウェブサイトに移動した場合、それは1クリックとしてカウントされるということを知っていれば十分です。

インプレッション

Google Search Consoleにおけるインプレッションは、そのURLが検索者の検索結果に表示されるたびに発生します。
検索されたURLは、それが「画面の最下部以降」に表示されていても、つまり検索者がURLのをスクロールして隠れている下の部分を表示するかどうかに関わらず、インプレッションとして計測されます。
URLが2ページ目以降に掲載されている場合は、検索者がそのページに到達しない限り、インプレッションにはなりません。

平均CTR

CTRは、「Click-Through Rate(クリック率)」の頭字語で、検索者が検索結果に表示されたあなたの組織のURLをどれくらいの割合でクリックしたかを示す指標です。CTRを算出するには、クリック数をインプレッション数で割ります。例えば、皆さんのURLのインプレッション数が1,000、クリック数が100であれば、CTRは10%となります。

平均掲載順位

平均掲載順位とは、Googleが検索結果にURLを表示する際の数値順のことです。Googleによれば、「掲載順位は、ページの一次側で上から下へ、次にページの二次側で上から下へと計算されます」。
AMP(Accelerated Mobile Pages)カルーセルのように、Googleが複数のページを1つのセクションで紹介するSERP機能があります。このようなケースでは、1つの要素に含まれるすべてのURLが同じ掲載位置としてカウントされます。
「平均」掲載順位は、この指標が特定の時刻におけるページ内の順位を正確には表していないことも意味しています。あなたのURLが、ある日は3位、次の日は7位、その次の日は4位に表示された場合、そのURLの平均順位は4.6位となります。

ファーストパーティデータを活用するには?

ファーストパーティのSEOデータを活用する最も良い方法のひとつは、そのデータを他のデータソースと組み合わせ、より実用的なインサイトを提供するBotifyが提供するツールを使うことです。しかし、Google Search Consoleのデータを活用する簡単な方法もあります。

  • どのキーワードがより多くのインプレッション数やクリック数を獲得しているかを特定する。
  • オーガニック検索からのトラフィックが多いページを特定する。
  • ハブ&スポークモデルなど、サイト内のコンテンツをリンクする方法を導入する機会を探る。
  • モバイルウェブサイトの技術的な問題の兆候が見つけるために、異なるデバイス間でCTRが変化しているかどうかを確認する。
  • ウェブサイトで公開されているページがクロールされているかどうか(その頻度)を確認する。
  • インターネット上の外部リンクだけでなく、内部リンクの状況を確認する。
  • サイトにトラフィックをもたらしている優れたロングテールキーワードを発見し、新しいコンテンツやランディングページを作成する。
  • バックリンクを構築する機会を見つける。
  • ページインサイトを利用してページのHTMLを改善する。
  • フェッチとレンダリングによりサイト上のURLをテストする。

 

もちろん、Botifyのような強力なツールに取り込むことができれば、これらの作業の多くは容易になります。Botifyのプラットフォームは、様々なソースから必要なファーストパーティデータを引き出す統合されたデータモデルを採用しています。お客様やアナリストからは、「URLを入力すると監査結果が出る」といったSEO的に典型的な機能があるのかとよく尋ねられます。私たちのツールにそんなものはありません。なぜなら、そのような分析は非常に一般的で限定的だからです。そうではなく、私たちはファーストパーティデータからインサイトを抽出することに注力しています。

それらのデータソースには、業界最先端のサイトクローラー、お客様のサーバーログ、Google Search Consoleアカウントの検索データ、お客様のビジネス/コンバージョンデータなどを統合するからです。私たちはこうしたデータを活用して、より質の高いインサイトを導き出し、1つのデータソースだけでは見えなかったものをお客様に提供しています。

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